「ちょっと大和!」
「・・・へ?」
「アンタ最近、煙草吸いすぎじゃない?」
あ の と き
「え・・・そぉかな?」
「前はさ、『2人でいる時は絶対に煙草吸わない』とか言ってくれてたのに・・・」
「・・・ごめんなさい」
大和の家にある、1人で寝るにはちょっと大きめなセミダブルのベッド。
コトを終えて、そのベッドの上で煙草を吸う彼に、アタシはため息をついて言った。
「アタシに謝るんじゃなくてさ、大和の身体に謝ってよ」
「ほへ?」
「あーもぅ!だから、煙草は身体に悪いって言ってんの!」
「あぁ・・・うん」
ふと辺りを見渡すと、空になった煙草の箱が彼方此方に転がっている。
大和は、アタシと付き合うようになった後で煙草を覚えたから。
最近、明らかに吸う量が増えたのは、アタシには嫌ってほどわかってしまう。
「エッチした後、絶対吸うもんね」
「え・・・と、そうだっけ?」
「うん、あとご飯の後とレコーディングの休憩時間と・・・」
「ちゃん、チェックきびしぃ〜・・・」
「だって気になるもん」
「わぁ、俺って愛されてる・・・!!」
「いや、そこは関係ないから」
「・・・」
ふぅ〜と息を吐くと、白い煙が大和の顔を隠す。
隣にいてもちょっと煙たくて、ついコホコホとむせてしまう。
「わっ!大丈夫!?ごめんね、っ!」
「ん・・・いや、大丈夫だけどさ・・・でも」
「・・・でも?」
「実はさ、ちょっとだけ困ってんだよね・・・キスしたらね、煙草の匂いすんの」
「・・・え!?マジで・・・!?」
「うん」
「・・・嫌?」
「うん」
「(・・・ガーン)」
ショックで肩を落とす大和がちょっと可愛くて、つい苛めたくなってしまう。
だから、本当は想ってもないことを言ってみたりして。
「・・・これ以上吸ったら、今よりもっとキスしにくくなっちゃうかも」
「えぇぇ!!!!?」
「だって・・・大和、煙草やめようとしないじゃん?」
「・・・うっ」
「そりゃね、分かるよ・・・大和だって色んなストレスあるだろうし、大変だし、仕方ないと思うよ?煙草吸うのもさ」
「う・・・うん!うんうん!!!」
「でもね〜アタシ、これ以上煙草の匂いキツくなったら、さすがにもぅアンタとキスできな・・・」
「うわぁ〜!!!やめるー!!!!!!もぅ煙草やめるからー!!!!!!そんなこと言わないでぇ〜!!!!」
いつもの高音ヴォイスで思いっきり叫ばれて、耳がすごく痛い・・・。
冗談に決まってるのに、なんでそんなことも分からないんだろうか。
いつでも全力投球な我が彼氏を、ちょっと尊敬してしまうわ。
「や、大和・・・冗談だからっ!」
「へ?冗談?マジでっ!!?」
「そうそう、冗談・・・だって、アタシ大和とキス出来ないなんて嫌だもん」
「ちゃ〜ん!!!」
飴と鞭?
とりあえずフォローはしとかないとね。
「でもさ、ほんとに身体のことは考えてよ〜」
「分かってるよぉ」
「大和の身体は、アタシのものでもあるんだからね?」
「・・・ナハッ、ちょっと今俺トキたさぁ!!ってことは、の身体も俺のもの・・・」
「いやそれはない」
「(何で!?)・・・ちゃ〜ん」
「ん、いやまぁ・・・そうだね、アンタのもんだね」
「だよね!!だって、俺以外の男に身体見せたことないもんね!!(ニッコリ)」
「う、うるさい・・・っ!!」
高校入る前から付き合ってるんだから当たり前でしょ、と言うと。
なぜか大和は、照れながら布団を頭の上までバサッと被った。
そしてそのまま喋っている。
「俺ね、俺ね・・・の処女もらっちゃった!」
「は!?何今更・・・そんな過去の話掘り出さないでくんない!?」
「えへへ、だってすげえ嬉しかったんだもん、あの時!!」
「はいはい・・・嫌ってほど聞いたってば、それ」
隣で、頭まで布団に隠れたまま、何か呟いている大和がちょっと気になるけど。
まぁ・・・幸せそうだからいいか。
fin. 05/10/18
なんだこれ・・・笑
久しぶりの更新で、意味不明な文章をアップしてごめんなさい。
えっと、初Hのほうの話は別の機会にまた書きます。